自動フィルターお掃除機能を搭載したエアコンというのはミドルレンジ以上の機種ではすっかり基本機能の一つになっています。
しかしこの自動お掃除機能を搭載したエアコンでもやっぱり定期的な掃除が必要です。
「ダストボックスを掃除すればいいんでしょ?」と思う方が多いと思いますが、実際にはフィルターを丸ごと洗わなければならないことがあるようです。
目詰まりしたフィルター

この写真はとある普通の新築住宅で4年間稼働していた三菱のズバ暖霧ケ峰(MSZ-HXV7118S)に搭載されていたフィルターです。自動お掃除が機能しているのでフィルターには特にホコリは蓄積していません。
でもずいぶん黒ずんできているのが確認できると思います。
これ、実は油汚れなんです。
寝室とかならこういう油汚れはそうそうつかないと思いますが、このエアコンはLDKに設置されていたメインのエアコンです。同一空間にキッチンがあります。もしかしたらダイニングとかでホットプレートで焼肉なんかもやったかもしれません。
機種にもよると思いますが、自動お掃除機能搭載タイプのエアコンフィルターは普通のフィルターに比べて非常に目が細かい傾向があるようです。なのでそういった油を含んだ空気を吸い込むと簡単に目詰まりしてしまいます。
私はすべての機種を見てきたわけではないですが、上記霧ヶ峰HXVとダイキンうるさらの2018年頃のモデルで同じような目の細かなフィルターが採用されているのは確認できています。
油汚れには台所用中性洗剤
さて、この汚れを落としていきたいと思います。触ると若干べたつきを感じるので油で汚れているのが感じられます。これを落とすには台所用中性洗剤がいいと思います。
※お手持ちの機種の説明書に従うことをお勧めします。

- 洗面所にぬるま湯を貯め、中性洗剤を溶かす
- 汚れが浮き出したら柔らかいスポンジ等でやさしくこする。
- 最後に洗剤を十分に洗い流しキッチンペーパーなどで水気をふき取る。
軽い油汚れならこれで十分きれいになるはずです。
それでも落ちないときは…
今回のように4年も放置されていると油汚れは相当頑固になります。実際上記の方法でトライしてみましたが7割程度までしか落とせませんでした…。
これは完全に自己責任になると思いますが今回「キッチンマジックリンハンディスプレー」を使用しました。さすが油汚れに強いだけあって以下のようにとってもきれいになりました。


しかし使った洗剤は中性ではなくアルカリ性のものになります。フィルター表面は撥油加工がされていたりするみたいですが悪影響が考えられます。
自宅のダイキンうるさらは半年に一度中性洗剤で洗っているので頑固なこびりつきはなく中性洗剤で十分きれいになります。なので油のある環境ではある程度期間を決めて定期的に洗浄していくのがいいかもしれません。
ダストボックスもホコリがいっぱい
普段の掃除はダストボックスを掃除していればいいのですが、ここのご家庭なかなかエアコンの掃除をしないようです。私が半年ぐらい前にダストボックスだけは掃除しておきましたがこの有様です。

試運転
一通り元通りにして試運転をしてみました。
掃除前は送風音が苦しそうに感じる音でしたが、掃除後は音も正常になり風量もアップしました。これだけ違うと省エネ性能にも影響しそうです。
まとめ
2022年夏、電力需給のひっ迫で電力消費を抑えなければならないところに猛暑が重なりエアコンを適切に使いつつ熱中症にならないようにするなど家庭でも難しい判断を迫られています。
エアコンは熱交換器に空気が通らなければ十分な能力が発揮できません。電気も無駄に使いますし寿命にも影響があるかもしれません。
この記事を読んだ方は今一度、エアコンフィルターの状態をチェックしてみて目詰まりしていないか確認してみてください。特に自動お掃除機能搭載エアコンをご使用されている方は上記の油を含んだホコリで目詰まりしていないか確認してみることをお勧めします。
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